花粉センサの原理と特長

花粉センサの原理と特長 花粉センサ

花粉センサは日本のスギ・ヒノキ花粉検知に特化した小型センサです。
本記事では、一般的な花粉の計測方法、花粉センサの原理および特長について解説します。

一般的な花粉検知方法と課題

花粉を捕集して数える方法として、一般的にダーラム法が利用されています。
ダーラム法とはプレパラートにワセリンを塗り、捕集した花粉を24時間後に顕微鏡を使い、目視でカウントする方法のことです。

ダーラム法には大きく3つの課題があります。

  • ダーラム法は、人が1つ1つの花粉を顕微鏡でカウントするため、マンパワーが必要
  • 測定結果も人の手で記録を行う必要があり、誤検知しやすい
  • また、花粉測定のリアルタイム性もなく、連続的な測定ができない

花粉センサの特長とソリューション

花粉センサはダーラム法における課題を解決できる、日本のスギ・ヒノキ花粉の検知に特化したセンサです。

主な特長は以下の3点です。

  • 花粉センサ評価セットを屋外環境に設置するだけで安価で簡便に花粉の測定が可能。
  • 屋外大気中の粒子から自動で日本のスギ・ヒノキ花粉を検知
  • センサが連続・自動測定を行い、測定データのCSVファイル化が可能
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花粉センサの検知原理

一般的に土ぼこりの粒子の大きさは様々で、表面形状はデコボコしています。
一方、日本のスギ・ヒノキ花粉は粒子の大きさが約10~50μmで、表面形状がツルツルしています。
花粉センサは光散乱方式の原理を使い、センサ内に入ってくる粒子から土ぼこりと日本のスギ・ヒノキ花粉を判別します。

  • ファンで吸引した粒子の大きさと表面条件から、スギヒノキ花粉と土埃を識別
  • スギ・ヒノキ花粉の粒径である10~50μm以上かつ、表面がツルツル であれば、スギ・ヒノキ花粉として判定
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花粉センサ評価セット 付属ソフトウェア機能

花粉センサ評価セットにはデータファイリングソフトウェアが付属しています。
データファイリングソフトを使用することで、花粉判定のデータ化を簡便に行うことが可能です。

花粉センサマトリクス

  • 花粉センサが粒子を検知すると、花粉判定マトリクス内のどこかのセルに入る。
  • 各セル内に表示される数値は、粒子数。
  • 薄いピンクと濃いピンクのセルに入った粒子が、「花粉である確率が70%以上の粒子」。
  • 濃いピンクのセルに入った粒子が「花粉である確率が90%以上の粒子」。

CSVファイル出力

  • 花粉判定マトリクスの測定結果をCSVファイルに出力、保存可能。
  • データの保存間隔は1~3,600秒から設定可能。
  • 1日1回自動でCSVファイルを生成する機能を搭載。
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標準測定法(ダーラム法)との相関データ

以下の図はスギ・ヒノキ花粉のダーラム法と、花粉センサの測定結果を比較したものです。
花粉そのものの絶対数は乖離のある結果ですが、花粉飛散の多い日にはダーラム法の結果に対してのトレンドは合っています。

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採用事例

花粉センサの一部採用事例をご紹介します。

センサネットワークによる花粉飛散情報の集約

大学、研究施設での花粉測定

データを基にドラッグストアでの花粉関連製品を陳列

耳鼻咽喉科等での処方のアドバイス

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まとめ

  • 花粉の一般的な検知方法は、ダーラム法と呼ばれ、人が1つ1つの花粉を顕微鏡でカウントするので、マンパワーが必要なことや、連続的な測定ができないというデメリットがある。
  • 花粉センサは安価で簡便に日本のスギ・ヒノキ花粉の測定が可能
  • 花粉センサ評価セットの付属ソフトウェアを使えば、花粉判定やCSVファイル化が可能
  • 花粉センサの測定結果は花粉飛散の多い日にはダーラム法の結果とトレンドが合っている。
  • 民間気象会社でのセンサネットワークによる花粉飛散情報の集約などに実績がある。

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