パーティクルセンシングモニターって何?

パーティクルセンシングモニターって何? 製品情報

パーティクルセンシングモニターはパーティクルカウンターの原理を応用した粒子測定機器です。
本記事では、パーティクルセンシングモニターの特長、測定方法、使いかた、パーティクルカウンターとの違い、機種選定方法、用途事例など初心者向けにわかりやすく解説します。

パーティクルセンシングモニターとは

パーティクルセンシングモニターとは、一言でいうと、様々な工場のなかで浮遊している粒子(浮遊微粒子)を数値化する常時監視用モニターで、その特徴は、以下の3点です。

  • 測定結果はリアルタイムにモニター表示
  • パーティクルカウンターと比べて安価に提供
  • 多点計測システムの構築とアラート通知

浮遊粒子の測定方法

パーティクルセンシングモニターは、光散乱方式による浮遊粒子測定原理を利用し、浮遊粒子を測定しています。各種パーツのコストダウンにより低価格に提供できるモデルでありますが、パーティクルカウンターと相関性のある結果を出力できる独自プログラムを搭載することで、安心して工場内の空気清浄度の日常監視に利用できます。

測定原理

パーティクルカウンターとの違い

パーティクルカウンターは高精度に浮遊粒子を測定できるため、管理基準器として重要管理ポイントの定期計測に適しているのに対し、パーティクルセンシングモニター(パーティクルセンサ)は、多点配備して、日常的に浮遊粒子を監視する用途に適しています。このように、パーティクルカウンターとパーティクルセンシングモニターのメリット・デメリットを理解したうえで、相互補完できる運用方法が適切な浮遊粒子の管理につながります。

パーティクルセンシングモニターパーティクルカウンター
主な用途日常監視用、アラート通知基準器として使用
購入コスト安価高価
アフターメンテナンスセンサ交換で継続使用可修理・校正費用が高額
測定方法完全自動測定(無人)人手により、定期的な巡回監視

基本的な使いかた

測定したい個所にパーティクルセンシングモニターを固定し、電源投入後、電源スイッチを押すだけで、後は自動的に測定開始します。モニター以外の追加設備※や設置工事などは不要で、簡単に浮遊粒子が測定できます。
※多点計測システム構築、アラート通知機能を利用する場合には、PCまたは専用ゲートウェイが必要

設置

電源投入

測定開始

動画解説はこちら ▼

便利な機能

過去の測定履歴が必要な場合にも対応

パーティクルセンシングモニターで測定した浮遊粒子の測定履歴を確認することが可能です。
専用ソフトウェア(無償、有償あり)をご利用いただくことで、過去の履歴が確認できます。

アラート通知機能による迅速な現場対応

パーティクルセンシングモニターは、浮遊粒子濃度が閾値を超えた場合、アラート通知する機能も有しています(オプションPCソフトウェアの利用時)。これにより、製造現場でのトラブルを迅速に解消でき、製造ロスを最小限にとどめることにつながります。

機種の選定方法

パーティクルセンシングモニターは、用途や目的によって4種類をラインナップしています。主に監視すべき浮遊粒子の濃度と粒径により、適切な機種を選択できます。

ハイエンドモデル AES-CKM微粒子計測モデル AES-FPシリーズ粗粒子計測モデル AES-LPM粉じん濃度計測モデル AES-MCシリーズ
特長ISOClass6(Class1,000)からモニタリング。 5μm以上の粗大粒子と同時計測も可能。クラス(Class)値で浮遊粒子の見える化に対応し、HACCP管理に貢献。品質向上と不良率低減を低コストで実現し、コンタミ対策・異物対策に貢献。作業環境における労働安全衛生管理におすすめ。粉じん濃度の見える化と作業員の健康対策を低コストで実現。
用途例空気清浄度管理とコンタミネーション対策を1台で完結。クリーンルームの空気清浄度の見える化。半導体・精密部品・フィルム・塗装品・成形品等のコンタミネーション対策。作業現場や工場内における粉じん濃度の常時監視。

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まとめ

パーティクルセンシングモニターは、工場内の浮遊粒子の常時監視を行うための安価型センサです。低コストであるものの、パーティクルカウンターと相関のある結果を出力できるため、工場内の空気清浄度監視用途でも安心してご利用いただくことができます。


パーティクルセンシングモニターのご紹介


微粒子計測・ハイエンドモデル AES-CKM

特長

  • ISO Class6(Class1,000)のエリアを常時監視可能
  • 浮遊粒子と落下粒子の同時計測が可能なパーティクルモニター(パーティクルセンサ)
  • 測定環境の清浄度を4段階のLEDで表示
  • ロギング機能を実装
  • 常時監視が可能で異常を瞬時にお知らせ
  • オプションで温湿度センサの搭載が可能

用途例

微粒子計測モデル AES-FPシリーズ

AES-FP

特長

  • 0.3μm(もしくは0.5μm)以上の粒子の常時監視が可能。
  • 清浄度クラス1,000~100,000を4段階のLEDで表示。
  • 手のひらサイズのモニターとセンサユニット『AES-FPS』の分離脱着が可能で、
    予備のセンサユニットを使用することで、校正中も継続してモニタリングが可能。
  • センサユニット単体でも使用可能で、狭小スペースへの設置が可能。
  • 出力・通信は、警報出力、Ethernet、電圧出力、Wi-Fiから選択可能。
  • センサユニットは、RS485で通信可能。

用途例

粗粒子計測モデル AES-LPM

特長

  • 低価格を追求した粗粒子計測が可能なパーティクルモニター(パーティクルセンサ)
  • 浮遊せずに落下する粗粒子の個数濃度を4段階のLEDで表示
  • 5μm~50μmの粒子を計測
  • 1台で5つの異なる出力・通信方式に対応
  • 常時監視が可能で異常を瞬時にお知らせ
  • オプションで温湿度センサの搭載が可能

用途例

粉じん計測モデル AES-MCシリーズ

特長

  • 作業環境の見える化を低価格で実現
  • 粉じん濃度(μg/m3)を4段階のLEDで表示
  • 約300μg/m3まで直線性のある計測が可能
  • パーティクルセンシングモニターとセンサユニットの分離脱着が可能
  • 常時監視が可能で、異常を瞬時にお知らせ
  • オプションで温湿度センサの搭載が可能

用途例


パーティクルセンシングモニターならランニングコストをかけず、
粒子計測および監視が可能です

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