パーティクルカウンターとパーティクルセンシングモニターの違い

パーティクルカウンターとパーティクルセンシングモニターの違い 基礎知識

パーティクルセンシングモニターはパーティクルカウンターの原理を応用した粒子測定モニターです。
本記事では、パーティクルセンシングモニターとパーティクルカウンターの違いについて解説します。

パーティクルカウンターの原理解説記事はこちら

パーティクルセンシングモニターとは

パーティクルセンシングモニター(パーティクルセンサ)は、パーティクルカウンターと同じ光散乱の原理を利用し、クリーンルーム、各種製造工程、作業現場など様々な場面で浮遊または落下する粒子を測定するモニター(センサ)です。

パーティクルセンシングモニターの特徴

主な特徴は下記の5点です。

  • 小型で低価格であるため、多点設置や導入が容易。
  • 連続測定が可能であるため、常時監視ネットワークの構築が可能。
  • 4段階LED表示で空気清浄度を簡単に見える化(しきい値の設定も可能)。
  • 多様な出力・通信方式を選択可能。
  • 温湿度センサ(オプション)の搭載が可能。

パーティクルカウンターとの違い

パーティクルセンシングモニターパーティクルカウンター
常時監視用、アラート通知基準器として使用
安価高価
センサ交換で継続使用可メンテナンス費用が高額
容易に多点で監視ネットワークを構築することが可能定期的な巡回監視で使用することが可能

パーティクルカウンターは、基準器として、重要管理ポイントの定期計測に適しているのに対し、パーティクルセンシングモニター(パーティクルセンサ)は、多点配備して常時モニタリングする用途に適しています。設置環境の異常を瞬時に捉えてお知らせすることで、製造ロスや不良率の低減に寄与できる製品です。


パーティクルセンシングモニターのご紹介

パーティクルセンシングモニターはパーティクルカウンターの原理を応用した粒子計測機器です。
測定したい粒子径や用途によってモデルをお選び頂けます。


微粒子計測・ハイエンドモデル AES-CKM

特長

  • ISO Class6(Class1,000)のエリアを常時監視可能
  • 浮遊粒子と落下粒子の同時計測が可能なパーティクルモニター(パーティクルセンサ)
  • 測定環境の清浄度を4段階のLEDで表示
  • ロギング機能を実装
  • 常時監視が可能で異常を瞬時にお知らせ
  • オプションで温湿度センサの搭載が可能

用途例

微粒子計測モデル AES-FPシリーズ

AES-FP

特長

  • 0.3μm(もしくは0.5μm)以上の粒子の常時監視が可能。
  • 清浄度クラス1,000~100,000を4段階のLEDで表示。
  • 手のひらサイズのモニターとセンサユニット『AES-FPS』の分離脱着が可能で、
    予備のセンサユニットを使用することで、校正中も継続してモニタリングが可能。
  • センサユニット単体でも使用可能で、狭小スペースへの設置が可能。
  • 出力・通信は、警報出力、Ethernet、電圧出力、Wi-Fiから選択可能。
  • センサユニットは、RS485で通信可能。

用途例

粗粒子計測モデル AES-LPM

特長

  • 低価格を追求した粗粒子計測が可能なパーティクルモニター(パーティクルセンサ)
  • 浮遊せずに落下する粗粒子の個数濃度を4段階のLEDで表示
  • 5μm~50μmの粒子を計測
  • 1台で5つの異なる出力・通信方式に対応
  • 常時監視が可能で異常を瞬時にお知らせ
  • オプションで温湿度センサの搭載が可能

用途例

粉じん計測モデル AES-MCシリーズ

特長

  • 作業環境の見える化を低価格で実現
  • 粉じん濃度(μg/m3)を4段階のLEDで表示
  • 約300μg/m3まで直線性のある計測が可能
  • パーティクルセンシングモニターとセンサユニットの分離脱着が可能
  • 常時監視が可能で、異常を瞬時にお知らせ
  • オプションで温湿度センサの搭載が可能

用途例


パーティクルセンシングモニターならランニングコストをかけず、
粒子計測・監視が可能です

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